煙の街の高架下

鉄屑集めてその日を過ごす

仮面を外した舞踏会

肥えた男が色欲焦がす

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腐った街の朽ちた城

忍び入って見つけたのは

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機械仕掛けのコッペリア

綺麗なドレスは夢じゃないのさ

錆びた発条　かりかり巻いて

「私は人形？彼方は誰？」

夜交ぜで構わないから

僕と踊ってくれないか

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知られちゃいけない秘密の恋人

街へも海へも行けはしない

二人ぼっちの静かな夜会

笑う道化もいやしない

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「何人目のご主人だい？」

擦れた言葉が口を衝く

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微笑みこぼしたコッペリア

「私は彼方の人形だから」

アーティファクトな口づけ交わし

月夜の間の微かな魔法

鐘の音は放っておいて

針を乗せたら手を取ろう

​

何十目かの夜に

動かなくなったコッペリア

金貨も銀貨も持っていない

ラストダンスは踊れない？

​

涙を流したコッペリア

「私は人形？彼方は誰？」

話しかける　僕の心中で

他の誰にも聞こえはしない

白くて綺麗なメアリースー

​狂った夜に堕ちてゆく